お洒落キャンパーへの道《東吉野キャンプ②髭剃り男性の行動についての鏡と皮膚の感想と遂にH家登場!》

taetochan

2016年05月07日 18:56


東吉野ふるさと村キャンプ2日目は天気もよく、少し風はあるが絶好のキャンプ日和だ。

昨晩の冷え込みも、さほど問題なく寝られたので体調もバッチリで、今日から参加予定のH家を迎撃する態勢も整った!←心頭滅却とかなんやったんや(笑)

ねぇ。なんで撃ち落とすの(笑)


問題は、H家が何時に到着するかによって、僕達が何時に温泉に入るかだ。

学校行事が昼まであり、それからフルに高速道路で来ると言っていたので、普通に考えれば3時には到着するはずだ。

しかし、可能を不可能にし期待を裏切ることは裏切らない天才のHである。

だが、今回は気になることがあり、予定通りに到着するかも知れないとも思っていた。

昨日のチェックインの際に管理人さんが『今回はHさんとご一緒ですね。昨日も電話ありましたよ。』と言っていたのだ。

なんで、今さら電話?

Hの性格から考えると、奥さんの前で僕に地図を描いてもらい、説明までしてもらったのに違うルートを選択したのだから、絶対に迷ったり遅刻は許されない。

しかしながら、今更になって僕に訊くのもカッコ悪いので、奥さんに黙ってキャンプ場に電話して、行き方を訊いたに違いない!

ということは、3時前には到着するつもりな訳だから、僕達は3時前に温泉を上がっていなければならない。


お昼は簡単に出来合いのピザをダッチオーブンで焼いてビールを呑むだけにしておいたので、片付けてから温泉にゆっくり入れる。

しかし、当たり前のことだが、生地はパリッと焼いて表面は少し焦がして香ばしく焼き上げなければならないが、所詮は出来合いと舐めてかかっていた。

『ちゃっちゃと炭で焼いたらしまいやん!』と思っていたのである。

ねぇ。Hと同じじゃん(笑)

『きゃはっ!』

だ(笑)


僕達のダッチオーブンはユニフレームの10inchスーパーディープなので、ローストチキンのようにじっくり蒸し焼きにするのではなく、薄いピザを高温で素早く焼き上げなければならないのだが。

案の定、まったく火力が足りなくて、ふにゃふにゃのピザ。

火力を上げるために多めの炭に火を着けなければならないが、今回の炭はオガ炭と備長炭なので思ったより時間がかかった上に、中途半端な状態で一旦は止めたためにダッチに生地やチーズが焦げ付いたので、片付けにも時間が掛かってしまった。

とりあえず、急いでゆっくり温泉に入ることにした僕は、脱衣場で服を脱ぎながら、昨日の温泉での出来事を思い出していた。

昨日は宿舎と《いちえ食堂》さんに団体客が入っており、いちえ食堂さんは4時からは貸し切りになっていた程の繁盛っぷりであった。

午後に観光バスで団体客が来場したのだが、誰も散策することもなく、温泉にも入らないので不思議に思ってはいたが、気にしても仕方がないので、そんなことを忘れて脱衣場で服を脱いでいると、30代後半の男性客が慌てて服を脱ぎ浴場へ入っていった。

遅れて浴場へ入り、シャワーでかかり湯をしていると、彼は椅子を後ろに引いて極端に顔を鏡に近づけて念入りに髭を剃っていた。

僕が鏡なら

『ちょwちょちょwお前w近い近いw』

と言い

僕が皮膚なら

『ちょwお前w痛い痛いw皮膚そげるわっw』

と言うほどだ(笑)

その後、彼は髭の剃り残しを念入りにチェックして、顔と足の裏以外をほぼ濡らすこともなく、脱衣場に帰っていったのである。

髭を剃るだけなら、宿舎の洗面台で良いのでは?
と思ったが、剃刀が宿舎になかったので温泉で買ったのか?
とも思ったが、急いでいるのなら服を脱がずに脱衣場でよくね?
そもそも、こんな場所に遊びに来て髭を気にする必要なくね?

などと物思いにふけながら温泉にゆっくり浸かっていた。

ねぇ。Hのことは頭にないの(笑)


そろそろ温泉を上がって服を着れば、ちょうど良い時間だと思い、なにげなしに受付がある建物に目を向けると一台の車が停まっていた。

しかも、横に車が停まっているのに合わせることなく、ええ加減な停め方をしている。

奴だ!

奴に違いない!

面白いので浴場から見ていると、Hが建物から出てきて場内をキョロキョロと見渡し、暫くしてから僕達のテントを見つけて車をキャンプ場に移動させて、テント周りをウロチョロしているH。

ここで僕は浴場の窓を開けて声をかけた。

『H!えらい早いやんけ!』

普通は気づくだろうが、キョロキョロと見渡すH。

するとH家の次男が僕に気づいて『お父さん、○○さんや!』と僕を指差す。

それでもキョロキョロするH!←次男の指先を見ろやっ!


さすがは絶対に期待を裏切ることは裏切らないHだ(笑)

次にH家の長男が気づいたので長男に『すぐに降りるわ』と言ったら

長男『裸で?』

僕『裸でええねんな!俺は、それぐらいやったらやる男やぞ!』←お前が一番子供やないかっ!

長男『たはっ!』

やはり、親子だ(笑)


H家を簡単に説明すると、奥さんは年下だがシッカリ者でHの行動や言動をカバーする強者だ。

上から長女長男次男と3人の子供がいるが、長男はHにそっくりでヤンチャであり、長女と次男は奥さんにそっくりなシッカリ者だ。


着替えをして下に降り、挨拶をすると口々に『たえさんは?』と訊いてくる。

負けず嫌いな僕は

『お前ら、言うとくけど俺の方がめちゃくちゃええ奴なんやぞ(怒)』

と言いくるめる!

全員『解ったからたえさんは?』

泣けてきた(笑)


するとポケーとした顔で《たえ》が温泉から降りてくると、子供たちは走って行きキャッキャキャッキャとはしゃいでいる。


このキャンプで誰が一番ええ奴で、誰が一番強い奴か見せつけてやる!

ねぇ。Hのこと言えないよね(笑)

『きゃはっ!』


晩御飯には早いのだが、Hがやたらめったら、BBQBBQと騒ぐので早めの晩御飯にすることにした。

自社工場でBBQをしたりするらしいので、テント以外の道具は持っているH家。

しかも、今回の炭は高級な愛媛産の楢炭(だったか?)を持ってきていた。

Hがどのように炭に火を着けるか興味津々な僕だが想像はついている。

案の定

『ガサッ!ドサッ!』

BBQコンロに炭をぶちまけるH。

そして

H『アセと酸素ある?』

ときた!

アセとはアセチレンというガスでプロパンやブタンの仲間で、火力が高くて酸素がほとんどなくても爆発燃焼するクレイジーなガスで、酸素に支燃されたならば厚板鋼板も簡単に切断出来るクレイジーっぷりだ。

僕『お前いつもアセと酸素で着けてんの?』

H『ぱーっとぱぱっと着けたらしまいやん!』

僕『どっちも小瓶は積んでる(嘘)けどホースと火口ないけど使うか?』

H『きゃはっ!』

要するに、火を着けれないかも知れないので、僕に火を着けろということだ(笑)

H家の奥さんの表情に代表される微妙な空気が僕達全員を包み込む…

否!H以外の全員だ!

するとHはこう言った。

H『俺!ラジコンしに来たんやった!後は任せた!きゃはっ!』

一応は、Hも微妙な空気には包み込まれていたようで逃げ出したくなったようだった(笑)

と思ったのだが、高価なラジコンらしく、1度も子どもに触られずに、自分だけラジコンを楽しむHだった…

やはり、Hは絶対に期待を裏切ることは裏切らない奴だ!


次回『東吉野キャンプ③H流 火の着け方と髭剃りの理由とHの命名理由に対する疑問』へ続く

東吉野3月20日の桜




このブログを書いていて、この写真を載せた時に思い出した事がある。

僕にはTBという旧友がおり、漢字を読む限りTHと発音してしまう名字なのだが

TB『俺の名前はTBね!濁ってね!そこ重要ね!』

釣りバカ日誌の、ハマザキとハマサキの読み方の感じだ。

というTBに長女が産まれた時の事

TB『○○っちやん(←僕)!ミサキができた!』

よくよく訊いてみると《ミサキ》という名の赤ちゃんが産まれたとのことだった。

僕『お祝いするわ!ミサキちゃんは、どんな字を書くん?』

TB『未にね!咲で!未咲ね!』

僕『未だに咲かずやないか!いつ咲くねん!』

TB『考えたことなかった(笑)!』

重要ちゃうんか!