新たなる挑戦《徹底的な話!》
突然ですが、僕はあいつらに嫌われているし、僕もあいつらが嫌いである!
いや!正確に言うなら、めっちゃ嫌われているし、めっちゃ嫌い!
別に、僕は奴らを全否定してる訳ではないのだが、奴らは僕を全否定しているのだ!
正確に言うと、好きではなく、むしろ憧れていたのだが、奴らが僕のことを嫌っていることが解ったので、僕の方から距離を置いたという経緯がある。
僕は、大阪府民だが大阪市のような都会ではなく、大阪の隅の片田舎で育った。
小学生ぐらいの頃は、田んぼだらけであり、ちょっと自転車で行けば山裾にある溜め池なんかで、ザリガニやカエルを捕まえたり、鮒や鯉などを釣りに行ったりして遊んでいた。
中学生ぐらいになれば、行動範囲も広がり一時間ほど自転車で行けば、結構有名な池があり、ブラックバスやブルーギルをルアーで釣りに行くようになっていた。
高校生の頃は、釣りから離れていたが、高校を卒業してから知り合った友達が釣り好きなので、海釣りなどにも行っていた。
トローリングをするために海外まで行ったほどである!
所謂『釣りキチ』や『釣りバカ』と言われるタイプの人間である。
ただ、僕の場合は他の釣りキチや釣りバカと違うのは!
一
匹
も
釣
っ
た
事
が
な
い
ということである!
自分で言うのもなんなんだが、恐ろしいまでの動物愛護精神を徹底している人間である(笑)
動物愛護といいながら、自らが有害動物指定をしている動物の虐殺には知らんぷりしながら、他国の伝統漁にいちゃもんをつけて、海賊行為を行う危地害なんぞ、足元どころか足の爪にも及ばないほどの動物愛護者である!
とにかく、あの危地害どもときたら、自分達の思想を押し付けて…
《話が長くなるので省略》
という訳で僕は、釣りというか忌まわしき魚から距離を置いていたのだ。
キャンプを始めて早くも3年目に入った僕達だが、年に1回の海水浴キャンプ以外は、全てのキャンプが季節に関係なく川沿いのキャンプという僕達。
家族連れの釣りや本格的な釣り師なども見かけるので、釣果なんかを期待せずにホームセンターで売っている釣りセットを持っていき、気が向いたら魚肉ソーセージなんかを餌にして釣りをしていたのだが、もちろん釣れたためしはなかった。
ある時、弟家族が十津川方面にキャンプに行くというので、お遊びで釣りもいいだろうと思って釣りセットを貸したのだが
釣
っ
て
き
や
が
っ
た
の
だ
!
しかも、魚肉ソーセージで!
その時の僕の絶望感を解りにくいが、解りやすいという心理を言うと
おにゃんこクラブの高井麻巳子が結婚した時に高校時代の友達の《Nたーにゃ》が学校の最寄り駅のスポーツ新聞を買い占めた
みたいな感じだ!
今なら解る!その気持ち!
現実を抹消して、人の目に触れられたくもない!
みたいな徹底的な感じだ!
素敵な奴だ!
ついでに云うと、Nたーにゃの父上は大工であり、もちろん自宅は自ら建てたのだがトイレを造り忘れ「現場のトイレは仮設や。」と言い訳し、使用時にはトイレのドアを閉めれないちっちゃいトイレを設置した徹底した素敵な御仁である(笑)
話を戻すと、現実を抹消したい僕だったが、何が釣れたのを聞くと《オイカワ》だと言う。
せめてもの救いは弟が釣ったのは外道であり《アマゴ》や《イワナ》ではなかったことだ!
ここは徹底的に現実逃避で自分を納得させてみた。
と、釣ったことがない奴が平然と言う(笑)
とにかく、負けず嫌いの僕の魂に火がついたのだった!
それから1年後の今年のGWのキャンプでのこと。
1年前に火がついたと…
いつものように、東吉野でキャンプをしていたのだが、さすがにGWだけあって東吉野も満サイトでありグループキャンプなどで賑わっていた。
天川村や十津川村に比べると、東吉野村は釣果が悪いらしく釣り師は少ないのだが、グループキャンプのご主人さん達は、釣りも兼ねてのキャンプのようだった。
初日は釣れなかったようだが、本番は1日中滞在できる2日目だと言っており、その言葉通りに2日目の朝にアマゴを一匹釣ってきたのだ!
うちのサイト前を通ったので、見せてもらうと10㎝ぐらいのアマゴだった。
うらやましいが、せめてもの救いは10㎝ぐらいの僕にとっては放流サイズということだ。
またもや現実逃避で自分を納得させてみた。
と、釣ったことがない奴が平然と言う!
しかし、僕の魂に再び火がついたのだった!
消えとったんか(笑)
キャンプから帰っても、釣りをしたいという悶々とした気持ちだったが、今までの経験から、素人が闇雲に釣りをしても釣れるというものではない!
弟は素人だが(笑)
やはり、下調べや下準備が必要だと考えた僕は、インターネットなどを駆使して調べていたのだが、なぜか物足りなさというが心に引っ掛かるものがあった。
一口に川釣りといっても様々な釣り方があり、渓流釣りひとつをとっても、大きく分けて4つの釣り方がある。
僕の中での釣りというものは
竿→糸→浮き→おもり→針→餌
という単純なものだが、そうではなく、仕掛けからなにから足りない物だらけだし、糸のサイズなんかも当たり前だが重要なことが解った。
いちいちネットで調べるのも面倒なので、入門書的な本を探していると、僕の物足りなさを解消してくれるバイブルと出会ったのだ!
昭和の名作釣りマンガ《釣りキチ三平》だ!
釣りキチ三平の釣りキチぷりっときたら、僕が子供の頃から憧れていた姿そのものである!
古いマンガなので書店はもとより古本屋でもなかなか見当たらない。
しかし、オークションで探すとそこそこヒットする。
そのなかで、不揃いだが32冊で2800+送料という安さと冊数が魅力的な商品を即決してみた。
これで釣りをマスターできるのだ!
いや!マスターはできないが(笑)
しかし、不揃いゆえに問題がある!
『結局、三平に巨大イトウは釣れたの?』
『サーモンダービーは誰が優勝したの?』
『えーっと悪魔のビッグマリーンは釣れたのかなぁ?』
( ;´・ω・`)
ほとんどの名作シリーズの最終回がねぇ!!!
こうして、僕の釣りキチ三平への人生は始まったのである!
果たして、僕に《アマゴやイワナ》が釣れるのだろうか?
いや、三平のように世界の魚を釣り上げられるのであろうか?
因みに、釣りキチ三平の記念すべき第1話のターゲットは《アユ》である(笑)
徹底せぇや!
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