お洒落キャンパーへの道番外編《作戦ABでミッションMをコンプリートせよ!そして、キャンパー作戦Cに挑め!》

taetochan

2016年01月07日 18:07

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。


前回の話で、仕事で石川県金沢市に行くことになった僕。

まずは、メッキ屋でメッキされた鋼材を引き取らなければならない。

多少(2時間ぐらい)なら、待ってもいい覚悟だが、黙って待つような僕ではない。

うん。2時間が多少の時点でおかしいね(笑)

先週にメッキ依頼をした際に、Mさんから渡された送り状の納期の欄に17日の後に《朝一》と付け足しといた僕。

一軒だけ寄らなければならない用事を済ませて、T亜鉛へ9時前にチェックイン!

キャンプみたいに言うなと思われるかも知れないが、受付で手続きがチェックインそのものだし、ベテラン運ちゃんは、アーリーインしての荷物確保に余念がない(笑)

今日の一番のアーリー客は、5時46分だ!

そのトラックの荷台を見ると、一部を先に積んで、再度、待ってるようだった。

これだから、T亜鉛は恐ろしい…

取り敢えず、ガードマンをつかまえて、引き取り荷物の説明をして、仕上がり具合を尋ねる。

戻ってきたガードマンはこう言った。

『この製品は、キョウメッキだから、午後からの工程になります。』

はぁ!なにそれ!?

キョウメッキてなに?←そっちが気になんの!

新たな種類のメッキか?

あっ!強メッキか?

T亜鉛は大阪最大級のメッキ釜を持つ大手メッキ屋である。

このクラスになると、同業他社との差別化をすべく、技術開発に余念がないのだろう。

所謂、バイオハザードだ!

うん。激しく違うよね(笑)

今回、依頼しているのは、溶融亜鉛メッキといった方法で、俗に言う《ドブメッキ》である。

ドブメッキというのは、鉄を酸で洗い、表面の黒皮や不純物を落として、亜鉛を付着しやすくして、ドロドロに溶かした亜鉛にドブンと浸けるから、ドブメッキという。←本当です!

解りやすく例えるならば、身ぐるみ剥がしておきながら、寒さで震える人に、毛布1枚で恩にきせて、いいなりにさせるという、暴力団チックなメッキ手口である!

ついでにいえば、キャンプ用品で見かけるメッキは、ユニクロやクロメートメッキと呼ばれるもので、電極による科学技術でメッキするから電気メッキという。

解りやすく例えるならば、優しく語りかけたり、必要以上に誉めたりして、時には叱咤して徐々に浸けて洗脳するという麻原チックなメッキ手口である!

ねぇ。なんで、いつもこうなるの(笑)

僕『強メッキてなに?』

キョトンとするガードマン

再度、尋ねると

『あぁ。今日の午後からメッキするんです。』

最初から、そない言えや!!!

泣けてきた(笑)


気を取り直して、トラックに乗った僕は、リュックから、今回のお供のDSを取り出して、ドラクエ5をしながら、一度は大人しく待ってみる。

1時間弱、待ってみて、再度ガードマンに言う

『朝一引き取りで、今日中に富山県まで運ぶ契約なんです。』

と!

Mさんとは、逆に少し遠くサバを読み、同情をかう作戦だ(笑)

しかし、この手の会社のガードマンは同情なんてしないし、会社の人間に言ってくださいとのことだ。

もう少し待つことにして、ドラクエを再開しながら待ってみる。

2時間弱、待った頃に老人が受付のノートを見たり、工事内が映るモニターを見ていた。

チャンスだ!

ガードマンも、タバコ休憩している。

僕は、自然に近寄ってガードマン言うふりで、老人にも聞こえるように

『2時間待ってみたら、夕方引き取りで、夜走りの腹くくれましたわ。昼から、仮眠するんで起こしてください。』

と言った。

すると、老人は背を向けて、内線をかけて何やら話をしていると。

すぐに、ヘルメットに課長のステッカーが貼られた人が来て、携帯で『○○さん(Mさんの社名)の製品は、今どうなってるか、すぐに探せ!』と指示している!

しかも、数分も経たないうちに、課長自ら探しに行ってくれたのだ!

そして、老人は『すみませんが、もう少しだけ、待っていただきませんか?』と僕に言ってくれた。

僕は老人に『失礼ですが?』と尋ねようともしたが、敢えて尋ねなかった。

答えは

『ふぉっふぉっふぉ。わしゃただの隠居ジジイじゃよ』

に決まっているからだ!

だから

『ありがとうございます!』

だけ言って、心の中で付け足した。

(ありがとう、スーさん)

きっと、スーさんも

(いいよ、ハマちゃん)

と言ったに違いない。←めちゃくちゃな上に、話も変わっとるやないかっ!

そしてメッキは、あっという間に仕上がり、11時過ぎに石川県へ向かった。

作戦A 予定をとんでもなく上回る結果にて成功!

(この話、僕自信も驚いた事実です。)


次は作戦Bだ!

トラックなりの範囲で、ぶっ飛ばす僕。

途中で豪雨に合いながらも順調に現場に向かい、なんとか4時半頃には着きそうだ。

もらった地図なんかを確認するまでもなく、かなり先からも解るぼどのデカイ現場だった。

雨もいい感じに、豪雨でもなければ、小雨でもない。

すぐ近くのコンビニから、担当さんに電話する。

『○○さんからのご依頼で、鋼材を運んでいる者ですが、搬入ルートはここのコンビニから、南側のゲートに明日の8時でよろしいですか?時間厳守と聞いてますので、確認のために下見に来てまして。』

という感じの誠意の押し売り。

担当さん『えっ!そのコンビニからなら、今から入りますか?雨で濡れますけど。』

僕『よろしいんですか?雨は大丈夫です。置き場を言ってくださったら、自分で降ろしますよ。』

作戦B成功!

解りやすく、仔犬に例えるならば、炎天下でギャンギャン吠えてる仔犬より、雨で濡れて震えてる仔犬の方が拾われる可能性が高い訳だ。
豪雨なら、人も少ないから機会も減るので論外だ。

ずぶ濡れになりながら、ミッションMをコンプリートなミー!

僕は、スピードラーニングだ!

うん。いい加減にしようよ(笑)

完璧以上にM指令をこなした僕の、次なる作戦Cは、明日の朝から、金沢市内を観光して、福井県や京都の日本海のキャンプ場の下見をすることである。

そして翌朝、金沢駅の門を観ていたら

『えらいこっちゃど!○○っちゃんよ!』

…………………………

この一言で、観光も下見もなく、2時に京田辺での、打ち合わせに向かった僕だった!

なにが、蟹だのバカンスだのはなんやったんや!!!


因みに、あるM指令での走行距離は、700キロを超えたが、運んだ荷物は

C型鋼 2本=60キロ
鉄板2枚とボルト4本=2キロ

であった。

どう見積もっても、二万円にも満たないのだが…


振り込まれたのは15万円。

…………………………

僕の運んだのは、本当に鋼材なのだろうか(笑)

うん。鋼材です。



というか、この撒き餌の恐ろしさに震える僕だった!

ねぇ。無理やり釣りブログにしたよね(笑)


そして、4時ぐらいに帰宅した僕に《たえ》は言った。

『こんなに早く帰れるんやったら、アタシも東京行きたかった。』

金沢を神奈川と勘違いし、神奈川は東京にあると勘違いしている《たえ》だった…

ついでにいえば『アメリカって、日本の右やったんや!上と思ってた!』だそうだ!

泣けてきた(笑)







関連記事